【薬屋のひとりごと】アニメ3期続編の内容は?PVや過去のヒントから見るあらすじと新カップルの登場

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薬屋のひとりごとアニメ2期が完結し、待望の続編制作決定が発表されました。その際に公開された予告映像には、これまでのアニメで登場した重要なキーワードが散りばめられており、今後の展開を示唆する興味深い内容となっています。

舞台は新たな地へという事で西方に出かけていきます。

今回は、この予告映像から読み取れる伏線を詳しく分析し、続編で描かれるストーリーを小説を参考にしつつ予測しましょう。

蝗害(こうがい)の予兆:稲とバッタが示す大災害

予告映像で特に注目すべきキーワードが「稲」と「バッタ」です。

これらは一見何の関連性もないように思えますが、実は今後起こる重大な災害を示唆しています。

楼蘭妃が砦で散るときに壬氏に渡した「これから起きることを書いたメモ」には、すでに蝗害が起き始めており、これが間もなく深刻な問題になって広がることを書いていました。

猫猫が子の一族にとらわれていた時、お祭りの屋台で購入した稲子の串焼きの中にバッタが混じっていたシーンがありました。

この何気ないワンシーンが、実は「蝗害(こうがい)」という大規模災害の前兆だったのです。

蝗害すでにとは、大量発生したバッタによって農作物が荒らされ、食料不足から飢饉などが引き起こされるという深刻な災害です。

子の一族を滅ぼし、猫猫は花街に戻ります。

そこでは、仮死状態にされてよみがえった子供の中で、障害を残し記憶を失ったちょううが猫猫に引き取られて一緒に暮らしていました。

ある日ある日、花街で朝食に出されたイナゴにバッタが混じってることを、子の一族で仮死状態にされてよみがえった子供のきょううが気づき、猫猫が「イナゴにバッタが混じっている」異変の裏にある重大な問題が起きていることに気づきます。

これは飛蝗(ひこう)と呼ばれる種類のバッタが大量発生する兆候を示しており、群生相と呼ばれる状態になると被害が甚大になります。

また、子の一族の村でお祭りの時に子供たちの会話で「稲の育ちが悪い」という発言も、この災害の予兆として描かれたものでした。

壬氏の「北部の農村で被害が起き」というPVの中の発言は、薬屋のひとりごとの世界における蝗害が北部で発生し、次第に西に拡大していく流れを示しています。

これにより、映像の背景が麦畑である理由も明確になります。

なぜバッタの大発生が壬氏達を慌てさせたのか。

飢饉等の世の中の悪化は、全て皇帝の政治が悪いときにおこると考えられていた為、飢饉を引き起こすと、現在の皇帝の責任となるからでした。

バッタの被害解決は前の薬師の図鑑!どこに消えた?

映像に登場する「消えた」というワードは、子の一族の書庫にあった虫についての書物を指しています。

猫猫が子の一族の村に拉致されていた際に読み漁っていた多くの書物の中には、蝗害研究に関する貴重な資料が含まれていました。

これらの書物は子の一族が討伐されたときに、猫猫を毒蛇のいる牢屋に連れて行った男に盗み出されていました。

それが古本屋に売られていたことを猫猫は気づきますが、肝心な、バッタについて書かれた虫の図鑑が、持ち出された中から見つかりませんでした。

バッタを駆除する研究を書いた本が「消えた」という事で、PVに消えた!と出ます。

このバッタの駆除について書かれた図鑑を作ったのは、子の一族の砦で猫猫の前に働いていた薬師が、蝗害の研究をして書いたものでした。

この図鑑はバッタ駆除方法が解るはずだったが、盗んだ男の持っていた中には、バッタについて書かれたものが見つかりませんでした。

そして思い出してください。

猫猫が、子翠たちにさらわれるときに、医局にいろいろな本があり、そこに珍しい虫の図鑑がありました。

まさにそれは楼蘭妃が、虫を後宮で追い回していた時に猫猫に話していた図鑑だったのでしょう。

この図鑑に気づいて探しに行くと、案の定、医局に図鑑はありバッタの生態について詳しく書かれていました。

薬屋のひとりごと第3期は西方へ

火鼠の裘(かねずのかわ)」と「紙の村」というキーワードから、続編の舞台が西方になることが読み取れます。火鼠の裘は竹取物語に登場する伝説の衣で、火の中に放り込んでも燃えない特別な白衣です。

作中では猫猫と里樹が露天で見つけた衣子衣として登場し、実際は石綿(アスベスト)で作られた西方ゆかりのアイテムでした。

「紙の村」という文字もPVに出てきます。

これは後宮のやぶ医者の故郷の村を指しており、紙の品質劣化や、地主から土地を奪われそうになり、製紙業が営めなくなるトラブルの発生などが起きます。

これも猫猫が解決していくのですが、3期は西方で次々問題が発生します。

西へ猫猫が移動の旅を壬氏によりさせられて、トラブルに巻き込まれていきますが、そもそも西に行く目的は、壬氏の嫁選びでした。

嫁候補として、皇帝からは娘のように思われていた為、お手付きのなかった里樹妃も一緒に移動し、何度も命を狙われます。

壬氏と猫猫以外のビッグカップル誕生

今回の楽しみの一つは、この里樹妃に訪れる恋物語です。

今回は、壬氏と猫猫カップル意外に、新たにカップル誕生し、その恋がはぐくまれていく様子が見れます。

孤独と悩みの中で皇帝の通いもなく過ごしてきた彼女の命も不安な心も支える彼が現れます。

この二人を皇帝も最終的に応援していくのです。

薬屋のひとりごと3期に白娘々(パイニャンニャン)が登場

「蛇」「信仰」「食中毒」「仙女」という一連のワードがPVに出てきます。

すべて重要人物である白娘々(パイニャンニャン)に関連しています。

パイニャンニャンは西方にゆかりのある人物で、特使として後宮に訪れたことのあるアイラの手によってリーの国に送り込まれたスパイのような存在です。

アイラは、子の一族に爆薬を売っていたのを、たまたま猫猫が発見していましたね。

白娘々の特徴的な容姿は白髪に白い肌、そして赤い目という、まさに蛇のような外見をしています。

この一見神秘的な容姿と巧みな話術を用いて人々を魅了し、リーの国を転々としながらアヘン(薬物)をばらまいていったのです。

「蛇信仰」は、パイニャンニャンが拠点としていた村のことを指します。

この村はかつて蛇を信仰していましたが、その信仰は廃れていました。

しかし最近になって「蛇の祟り神がやってきた」ということで信仰が復活したという、いかにも怪しい状況でした。実際は、パイニャンニャンが拠点とするために自身を祟り神と偽っていただけで村の役人たちはアヘンの虜になっており、パイニャンニャンの存在を隠蔽していたのです。

薬屋のひとりごとの特使、アイラとアイリーンの対立

パイニャンニャンを送り込んだアイラと、もう一人の特使アイリーンの関係も重要な要素です。

社王の国では巫女派と王族派の二つの派閥に分かれており、アイラは元々次期巫女としての教育を受けていた巫女派でしたが、巫女になる条件を満たせなくなり王族派に転じました。

一方、アイリーンは変わらず巫女派であったため、この二人は敵対関係となっています。

アイラがリーの国でフェイファ(爆薬)を流通させ、パイニャンニャンを使ってアヘンをばらまいたのは、リーの国を内部から腐敗させる目的と、同時に巫女の評価を落とす狙いもあったと考えられます。

薬屋のひとりごと3期:新たな同僚・姚(ヤオ)の登場

「食中毒」というワードは、新しく登場する侍女の姚(ヤオ)を指していると予想されます。

姚は今後猫猫と同僚になる侍女の一人で、豪商家出身のお嬢様でありながら負けず嫌いで、一方で純粋で真面目な性格をしています。

この時期の猫猫は医官付き見習い侍女として医術の勉強やその手伝いをしており、事前知識もあって一人その分野で頭一つ抜けていました。

そんな猫猫をライバル視した初期の姚は攻撃的でしたが、次第に打ち解けて最終的には一番の友達と言える立場に発展します。

そんな姚が巫女ハがリーの国で引き起こしたとある事件の隠蔽のための毒殺事件に巻き込まれ、毒の症状により倒れてしまいます。

このエピソードを「食中毒」という形で表現していると考えられます。

薬屋のひとりごとの続編の範囲と放送予想

これまでの分析から、続編は小説6巻までの内容になると予想されます。

その根拠として、小説6巻がちょうどパイニャンニャンの一件が登場する巻であることと、アニメ1期・2期がそれぞれ小説2巻分ずつ放送されているペースが挙げられます。

今回の続編制作決定PVに登場するワードも小説6巻までで全て拾いきれており、ガオシュンの息子の馬閃と里樹妃の関係性の発展もあるため、区切りとしては適切だと考えられます。

ただし、壬氏と猫猫の関係性の進展の方がより顕著であるため、やはりこの二人にフォーカスされる展開になりそうです。

まとめ:壮大な物語の新章への期待

続編制作決定PVは約1分という短い映像でありながら、続編の内容を見事に網羅した構成となっています。

蝗害という大規模災害西方という新たな舞台パイニャンニャンという重要人物の登場、そして新たな仲間との出会いなど、これまで以上にスケールの大きな物語が展開されることが予想されます。

薬屋の少女・猫猫の新たな謎解きと冒険、そして壬氏とのなかなか深まらないもどかしい恋愛に加え、もう一組のカップルが誕生し、二つのカップルの恋愛模様も楽しみの一つになりそうです。


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